2014年12月25日

【発達的アプローチ:G】シャインのキャリア理論@(キャリア・サイクル・モデル)

■提唱者プロフィール


エドガー・ヘンリー・シャイン(Edgar Henry Schein、1928年 - )。アメリカ合衆国の心理学者。
組織開発(オーガニゼーションディベロップメント、OD)、キャリア開発、組織文化の分野で、
支援や補助を提供するさまざまな専門職の発展に貢献。
現在はマサチューセッツ工科大学(MIT)スローン校経済学部の名誉教授。
※引用:Wikipedia


■シャインの理論とは


プロフィールから見て取れるように、シャインの理論の最も大きな特徴は
キャリアを「組織」と「個人」の両視点から捉え、その関係性を反映させた理論を提唱していることです。

個人の欲求と組織の要望がダイナミックに変化する環境下で、
それらを調和させながらキャリアを形成していく重要性を述べています。

「キャリア・アンカー」「キャリア・サバイバル」など有名な理論を
研究成果として複数残しているので、いくつかを順にご紹介したいと思います。


■キャリア・サイクル・モデル


シャインは仕事・キャリアのサイクルにおいて、組織と個人のキャリアの関連性を踏まえ、
9つの発達段階とそれに応じた課題を整理しています。

 発達段階 概要
 1.成長・空想・探究
 0〜21歳
職業を選択するために、自分の価値観を見つけ、能力を開発する
ための教育を受け、体験を重ねる準備段階にあたる時期。
 2.仕事の世界へのエントリー
 16〜25歳
初めて組織に入り、職業に就く時期。組織における仕事の仕方を
学びながら、自分の立ち位置・役割を見出そうとする。
 3.基本訓練
 16〜25歳
実際に仕事に取組み、困難に直面しながらも乗り越えながら、
徐々に組織メンバーとして定着していく。
 4.キャリア初期
 17〜30歳
責任のある仕事も徐々に任されるようになる。独立を求める自己と
従属させようとする組織の葛藤が生じやすい時期でもある。
 5.キャリア中期
 25歳以降
組織の中で明確な立場を確立していく時期。スペシャリストかジェネラ
リストかの方向性が決まる重要な時期でもある。
 6.キャリア中期の危機
 35〜45歳
仕事を通じて、自分の価値観や能力をより明確に理解する時期。
再認識した価値観を重視するか、現状に留まるかの葛藤が
生じやすい時期でもある。
 7.キャリア後期
 40歳〜引退
十分な経験を積み、後輩育成など指導者的立場を担う時期。
 8.衰えおよび離脱
 40歳〜引退
能力のミスマッチや体力・影響力の衰えにより、組織から少しずつ
距離を置き、引退の準備を考え始める時期。
 9.引退
後進に道を譲るため引退をする時期。それに伴う様々な変化を
受け入れ、新しい生き方を模索する時期。
※参考:GCDF-Japan キャリアカウンセラートレーニングプログラムテキストブック

このモデルは、人としての基礎を形成しながら成長し、社会人としてのキャリア基礎を固め、
職業人として段階的にキャリアを積み重ねていくプロセスを表現しています。

自分のキャリアの発達段階がどの時期なのか、その時期には何を期待されているのかを
自覚しながら、意識的な毎日を過ごすことが重要だとしています。

時代や国により、仕事の世界へのエントリー時期が後ろ倒しになる、
あるいは引退の時期が先延ばしになるなど、時間軸においては若干のズレがあることは
前提に踏まえつつ、辿っていくプロセスとその課題を把握しておきたい。
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